犬のしつけQ&A
なかなかトイレで、オシッコをしてくれません。どうやって教えればいいでしょうか?
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トイレを教える一番の近道は失敗をさせないことです。
見ていられない時はサークルの中に入れるなどして、わんちゃんの場所を制限しましょう。 サークルにはトイレシーツや新聞紙などを敷き詰めましょう。
そうすることでサークル内であればどこでしてもトイレは成功したことになります。
わんちゃんを見ていられるときは、トイレをしそうになったら、トイレのサークルに連れて行き、トイレをするまでサークルに入れておきましょう。
そこでトイレをしたらたっぷり褒めてご褒美をあげ、また自由にしてあげましょう。 トイレをするタイミングとしては寝起き、食後、興奮した後などにすることが多いのでよーく見ておきましょう。
食事や睡眠、うんち、おしっこ、散歩など何時に何をしたかということを書き留めておくと、いつごろトイレをするのか予測できるようになってきます。
まずはよーく観察することが大切です。
失敗した時はさっと片付けてしまいましょう。
怒るというのもひとつの方法ですが、うまく伝わらないこともありますのであまりお勧めできません。
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ムダ吠えが多く、なかなか言う事を聞いてくれません。 どうしたら止めさせられますか?
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飼い主さんとの信頼関係がきちんとできていれば、吠え出しても「静かに」という指示で止めさせられます。
吠えるということだけに目を向けるのではなく生活全体を見直す必要があります。
まずは指示したことを必ず聞かせるようにしましょう。
その時に指示語は1回で必ずさせましょう。
1回で聞かせるためには、まずはわんちゃんの意識を自分に持ってこなくてはなりません。
名前を呼んでから指示を出す、名前を呼んでもこちらを向かないなら鼻先までオヤツをもっていき、そのおやつで誘導して自分に意識を持ってきます。
わんちゃんとアイコンタクトをとれたところで初めて指示を出します。
ここで指示に従わなければおやつで誘導したり、オスワリならお尻をぐっと押すなどしてそのポーズをとらせます。
どんな風にしてでも、できたら必ず褒めてあげてください。
指示を出したら必ずさせるということが大切です。
こうしてオスワリやフセなどをしていくうちに飼い主さんの言うことをきくと褒めてもらえる、この人といると安心だというように信頼関係ができていきます。
最初は気が散る原因のない状況で練習していき、最終的には吠える対象のものや人がいても、飼い主さんの指示をきけるよう徐々にすすめていきましょう。
練習中にわんちゃんが勝手にどこかに行ってしまうなら、リードをつけておきましょう。 |
仔犬の甘噛みがひどくて困っています。どうすればいいですか?
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甘噛みは仔犬の遊び。でも加減を教えなければいけません。
甘噛みというのは、歯が軽くあたるけれど、決して痛かったり、傷になったりはしません。
手が傷だらけになったり、痛いと感じるならそれは甘噛みではありません。
仔犬が兄弟同士でいると起きている時間はご飯を食べているか、トイレをしているか、じゃれて遊んでいるかです。
このじゃれて遊ぶということがとても重要で、1匹の犬がきつく噛むともう一匹の犬は「キャン!!」と激しく鳴き遊びをやめてしまいます。
だけど仔犬を2匹一緒に飼えるお家は少ないと思います。ですので、仔犬の兄弟の代わりを人間がやらないといけません。
仔犬が歯をきつくあててきたら大げさに「痛い!」と叫びましょう。
「痛い!痛い!」しゃがみこんでしまってもいいです。
仔犬にとんでもないことをしてしまったと伝えるためです。
演技力が問われます。迫真の演技でお願いします。
そこで仔犬が申し訳なさそうな顔をしたり、ぺろぺろと舐めてきたりしたら、うまく伝わったと思っていいでしょう。
それでもしつこく噛み付いてきたら、仔犬との関わりを一度断ち切るためその場を離れましょう。 5分ほど無視してください。
これはきつく噛むと遊んでもらえなくなると伝えるためです。
「痛い!」と叫んだり、その場を離れたりしてもうまくいかないときは、仔犬にリードをつけておき、きつく歯があたりそうならリードで犬をコントロールして噛めないようにしてしまいましょう。
いかにうまく犬に伝えられるか、そこがとても重要です。
仔犬同士の遊びを見られる機会があれば、じっくり観察してみてください。
そこから学べるものはたくさんあると思います。 |
服従訓練というのはどのような訓練ですか?またそれをするとどんなメリットがありますか?
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人と犬との信頼関係を築く訓練です。お互いの理解が深まります。
服従訓練はオスワリ、フセ、マテ、コイなど一連の流れでできるように教えるのが一般的です。オスワリなどの指示をし、1回の号令に従えるようにします。
オヤツやおもちゃを使い褒めて教える方法、従わないときに引き締めの首輪で合図を送る方法などがあります。
1回の号令で従わせるためには、犬の背後から「オスワリ」と言ってもききませんよね。
まずは犬の意識をこちらへ向けるため名前を呼んだり、鼻先までオヤツを持っていきオヤツに気づいたらオヤツで誘導してアイコンタクトをとります。
アイコンタクトがとれたところで号令をかけるとかなりの確立で従ってくれます。
うまくできたらたっぷり褒めてご褒美をあげてもいいです。
もし従わなければオヤツで誘導するか、犬のおしりをぐっと押さえてオスワリのポーズをとらせます。できたらたっぷり褒めてご褒美をあげてください。
ここで重要なのは指示をしたら必ず従わせる、犬が無視することを許さない、ということです。
これを、フセや、マテなど色々なことで教えていきます。
指示に従い褒めた後、ここで次の行動を犬がする前に「ヨシ」などの犬を開放する指示を出しましょう。でないとオヤツをもらえばそれっきり、オヤツの切れ目が縁の切れ目などと言うことになりかねません。
指示をしたら無視をさせない、できたらたっぷり褒めてあげるということを繰り返すうちこの人に従っていればいいことがある、この人といると安心だ、頼れるなど信頼関係ができていきます。私は服従させるためというよりは信頼関係を築くためと理解しています。
ご褒美のオヤツは少しずつ減らしていってください。褒めるときはオヤツばかりに頼らず、しっかり触って言葉でも褒めてあげてください。
オヤツに頼っていると、結局は犬と取引していることになり、本当の信頼関係とはいえないと思います。
メリットとしては犬との信頼関係を築ける、信頼関係ができれば犬は人のためどうすれば良いかということを考えてくれます。
人も訓練を通して犬のことをよく理解できるようになります。これはものすごいメリットです。 |